福島原発事故の汚染水が海に漏れている。

2013年07月31日 07:05
終わりのない原発事故、漏れ続ける汚染水、非日常の日常化にもう感覚がマヒしている。
福島原発事故の汚染水が海に漏れている。しかし、どこから漏れて、どう止めていいのかわからない。海に汚染が広がっている。それをひた隠しに隠してきた東電に漁業関係者の怒りは収まらない。
京都大原子炉実験所の小出裕章助教は事故当初からこの事態があることを指摘してきた。小出助教はとりわけ汚染水に放射性ストロンチウム90が多く含まれることを懸念する。ストロンチウムは骨に取り込まれて体内に蓄積され、内部被ばくで白血病などを引き起こすとされる。半減期は29年だ。
直接的な汚染だけでなく食物連鎖による魚類の汚染は深刻だ。小出助教も「手の打ちようもない深刻な事態」で、特効薬は思い浮かばないという。

東京新聞7月31日